☆まえおき / Preface

今年の夏山は3年ぶりの北アルプスにしました。2012年に新穂高~鷲羽岳~水晶岳~黒部五郎岳、2013年には裏銀座~読売新道を歩いているので今回は折立~雲ノ平~鷲羽岳~黒部五郎岳~折立を2泊3日で歩く展望抜群の周回コースです。
上の写真は、① 雲の平山荘前、後方は黒部五郎岳、② 鷲羽岳(右)と槍ヶ岳(奥)、③ 黒部五郎テント場から笠ヶ岳方面。スライド写真が見られないときは、JavaScriptを有効にしてください。

☆データ / Data

登山日:2016/8/10~12
山名:祖父岳/鷲羽岳/黒部五郎岳/北ノ俣岳
読み:じいだけ/わしばだけ/くろべごろうだけ/きたのまただけ
標高:2825m/2924m/2840m/2661m
地形図:北アルプス・剱・立山

☆コース / Course

8月10日 / 折立--70--青淵三角点--55--五光岩ベンチ--35--太郎平小屋--90--薬師沢小屋--120--アラスカ庭園--45--雲ノ平山荘---20--雲ノ平テント場(テント泊)

8月11日 / 雲ノ平テント場--65--祖父岳--35--岩苔乗越--65--鷲羽岳--45--三俣山荘--60--三俣蓮華分岐--40--黒部五郎テント場(テント泊)

8月12日 / 黒部五郎テント場--110--黒部五郎岳--70--中俣乗越--80--北ノ俣岳--80--太郎平小屋--85--青淵三角点--50--折立

端数は5分、10分単位で切り上げ。休憩時間は含んでいない。 




☆記録 / Report

◎8月10日(晴れ)


登山口の折立キャンプ場には有峰林道を通って行きます。 前日夕方に駐車場に到着し車中泊です。
4:55 まだ薄暗い折立登山口出発、昨日夕方に雨が降ったが今日は上々の天気です。
1時間ほど登ったところに樹齢数百年と思われる巨大な大杉がある。 6:05 青淵三角点(1870m)に到着、
CT2時間のところを70分なので非常に順調です。

積雪深計測ポール、遠くには白山の山並みも見えます。

7:05 五光岩ベンチで小休止。 五光岩ベンチからは遠くに剣岳も見えました。 太郎兵衛平をしばらく進むとようやく太郎平小屋が見えてきました。
7:45 太郎平小屋に到着、天気もいいし極めて順調です。 南には明後日通る予定の北ノ俣岳。 北側には雄大な薬師岳がどっしりと構えています。
薬師沢を渡る橋、ここを含め3回渡ります。 薬師沢小屋手前には驚くほど透明な薬師沢が流れています。
9:35 薬師沢小屋で休憩、大勢の登山客が休んでいます。 薬師沢出合吊り橋、細いので一人づつしか渡れません。
吊り橋の上から見た薬師沢、この流れが黒部川となります。 小さな滝がありました。 まもなく雲ノ平と高天原の分岐に出る、ここからは標高差400mの直登が始まります。

11:55 2時間近く登り、木道に出るとアラスカ庭園に到着。ここから雲ノ平山荘までは緩やかな登りでホッとします。

進行方向には黒い岩肌が特徴的な水晶岳(黒岳)が迫ってきます。 30分ほどで奥日本庭園に到着、後方には薬師岳。
奥日本庭園から見た水晶岳。 南には明後日登る予定の黒部五郎岳も見えます。
しばらく進むと突然現れた雲ノ平山荘、とても立派な山小屋です。
12:45 雲ノ平山荘に到着、受付を済ませ幕営料1000円を支払う。昭和47年に立山から新穂高まで縦走した時に泊まった思い出の山小屋でもある。 祖父岳、三俣山荘方面の分岐、前方に雲ノ平のテント場が見えます。
13:20 雲ノ平テント場到着、山小屋からは1kほど離れているがトイレや水場もあり
それほど不便は感じない。時間が早いのでまだテントは少ないが夕方には倍以上に増えていた。


◎8月11日(晴れ)

7:05 今日の行程はCTで6時間程と短いので遅めの出発です。祖父岳、三俣山荘方面の分岐から見た水晶岳。 スイス庭園から見た水晶岳と同じく赤牛岳、まさに絶景です。
雲ノ平のテント場から三俣山荘方面へのう回路を30分程進むと又テント場が見えます。後方は黒部五郎岳。 祖父岳分岐、正面が祖父岳です。
右にとれば黒部源流を経て三俣山荘ですが、今回は
祖父岳経由で鷲羽岳を越え三俣山荘に行きます。
8:20 祖父岳(2825m)頂上、
鷲羽岳や槍穂高連峰が近づいてきました。
祖父岳から南の方には笠ヶ岳と黒部五郎岳がきれいに見えます。 同じく祖父岳から反対側には薬師岳。 9:10 岩苔乗越、黒部川源流への分岐です。
ワリモ北分岐、水晶岳と鷲羽岳の分岐です。 ワリモ北分岐から鷲羽岳頂上に向かう
登山道、奥には槍ヶ岳が覗いています。
鷲羽岳頂上手前からは下に三俣山荘、後方には双六、笠ヶ岳、三俣蓮華が見えてきました。

10:25 鷲羽岳頂上到着、4年ぶりです。
鷲羽岳頂上のパノラマ。

鷲羽池、4年前は反対方向からの登りで気が付きませんでした。 11:20 三俣山荘、4年前に泊まりました。後方は鷲羽岳。
三俣山荘からは槍・穂高連峰が真正面に見える絶景ポイントです。 12:40 三俣蓮華岳巻道分岐、今回は三俣蓮華岳を通らないルートです。
13:30 黒部五郎テント場到着、お盆シーズンに入りテントの数も結構多い。
テント場からは笠ヶ岳がよく見えます。
黒部五郎小舎、
ここも4年前に泊まり黒部五郎岳に登りました。

黒部五郎小舎からテント場、その後方には笠ヶ岳を望む。


◎8月12日(晴れ)


5:00 黒部五郎テント場、
夜明け前でかなり寒いです。
黒部五郎小舎から見える朝焼けの黒部五郎岳がきれいです。

5:25 黒部五郎小舎出発、今日はCT10時間オーバーの長丁場です。
五郎のカールのパノラマ、大きすぎて普通サイズには収まりません。

7:25 黒部五郎岳頂上にて、後方は薬師岳。 黒部五郎岳頂上から見た五郎のカール 同じく頂上から笠ヶ岳、乗鞍、御嶽を望む。
黒部五郎岳から中俣乗越への途中、黒部五郎岳を望む。 9:05 中俣乗越、このあたりからは一面、
笹とハイマツが生い茂っている。
赤木岳の頂上下を通過します。 10:30 北ノ俣岳到着、後方には槍ヶ岳も見えています。

北ノ俣岳の三角点と後方は薬師岳、その奥には剣岳が顔を出しています。
北ノ俣岳頂上からのパノラマ、本当に素晴らしい絶景です。

太郎山からの下り、太郎平小屋ももうすぐです。 12:10 登山客で賑わう太郎平小屋。 14:55 折立登山口到着、
ほぼ予定の時間に無事下山できました。