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まえおき : Preface

毎年この季節には沖縄に行くのが恒例になってきた。昨年2月の奄美群島~南大東島に続き今年も沖縄の離島を目指します。 日本最西端の与那国島、最南端の波照間島、それと石垣島一周の六日間です。



日 程 : Date

2015年2月11日~16日(上の写真は、波照間島・日本最南端の碑)



行 程 : Course & Time

2/11 中部国際空港(10:30)~那覇(13:00着、乗り継ぎ14:00発)~石垣(15:05着、乗り継ぎ17:35発)~与那国空港(18:10)~久部良(民宿はいどなん泊)
2/12 久部良(9:15)~比川(10:00)~祖内(10:40)~東崎(11:30)~久部良(13:20)(民宿はいどなん泊)
2/13 久部良(8:30)~与那国空港(9:35)~石垣空港(10:10)~平久保崎(12:15)~白保(15:30)(民宿マエザト泊)
2/14 白保(7:50)~石垣港(9:00)~波照間(11:30)(島内一周)波照間(14:00)~石垣港(16:30)~米原(17:45)(民宿花城泊)
2/15 米原(8:30)~野底登山口~野底岳~野底登山口~白保~川平~御神崎~米原(16:00)(民宿花城泊)
2/16 米原(9:20)~石垣空港(11:20)~那覇空港(12:15着、乗り継ぎ16:00発)~中部国際空港(17:55)

総走行距離:239.2k 平均速度:17.6k 獲得標高:2555m(12~15日分)

   

記 録 : Report

◎2月11日 中部国際空港~与那国島


今日は天気が良く窓からは沖永良部島が見えてきた。
1年前に自転車で走ったことが思い出される。
15分もたたないうちに沖縄本島最北端の辺戸岬の上を飛んでいる。
海岸線もはっきり見えとてもきれいだ。
那覇で石垣行きに乗り換える。石垣空港着陸直前の白保海岸、遠浅の海がきれいです。
石垣まではANAだが与那国行きはRAC(琉球エアコミューター)なので預けた自転車を受け取り、もう一度チェックインし自転車を預けなおす。
次の便の乗り継ぎは2時間半もある。スタバのコーヒーを飲みながら時間をつぶす。
 
飛行機に乗り込む頃は、まだ雨が降っていた。
与那国行きの飛行機は39人乗りのDHC、室内はバスと同じくらいの広さです。
あっという間に与那国島上空です。
空は雨雲に覆われている。
(左)飛行機を降りると、雨はほぼあがっていた。

(右)空港内にはこんな島の模型があり、地形が分かりやすい。小さな空港なので自転車も、すぐに受け取り迎えの車を待ちます。
 
(左)与那国空港

(右)空港から民宿までは車で10分足らずで着く。
すぐに食堂で夕食を頂きます。魚、肉、野菜が豊富な家庭料理です。


◎2月12日 与那国島一周


9:15民宿出発し、すぐ近くの日本最西端の西崎(いりざき)に向かう 。 日本国最西端の地、台湾までは111k、天気がよければ山並みが見えるはず。 西崎灯台
日本国最西端の地にある沖縄国体の採火記念碑 島の南側を東に向かうと与那国馬の牧場が現れる。
比川集落には「Dr.コトー診療所」のセットがそのまま残っており、観光スポットになっている。 入場料300円いるが、時間が早くまだ開いていなかった。
 
ティンダバナ、祖納集落南西にある標高100mの切り立った断崖で、眺望がすばらしい。
(左)断崖の中から水が湧き出ている。

(右)祖納集落から見上げるティンダバナの断崖
 
島の東端にある東崎灯台、このあたりも与那国馬の牧場がある。
東崎周辺のパノラマ、広々とした草原と美しい海岸の絶景です。
(左)東崎展望台

(右)NHKの大河ドラマ「琉球の風」のロケの記念碑
与那国島のシンボル、立神岩(たちがみいわ)。高さ30mの岩礁である。
昼食の与那国そば、太麺に豚肉とかまぼこのトッピング。 与那国島最大の樹木、沖縄の名木百選でもある。
(左)民宿の近くにある「日本最後の夕日が見える丘」。左後方には西崎灯台も見える。

(右)ダンヌ浜から海の向こうに西崎灯台を望む。風が強く波が荒い。
 
民宿に戻り6時半頃の日本で一番最後の日没を観賞、すばらしい絶景です。 二日目の夕食、サシミに鶏肉、野菜の煮付け等で大満足。


本日の走行:42.2k 平均速度:14.8k 獲得標高:554m





◎2月13日 与那国島~石垣空港~平久保崎~白保


8:20 久部良の民宿出発、来るときは車で迎えに来てもらったが、今日は天気も良いので空港まで走っていきます。 15分足らずで与那国空港に到着。 9時35分発の石垣行き(DHC)に搭乗する。
10:30 予定通り石垣空港に到着し、とりあえず最北端の平久保崎を目指すことにする。 12:15 石垣島最北端、平久保崎到着。 強い向かい風でけっこうしんどかったが、この絶景を見ると疲れも吹き飛びます。
平久保崎のパノラマ、いつまでいても見飽きることのないすばらしい景色だ。
平久保崎からの帰り道にある石垣牛の牧場。 日本唯一の海に抜けることができる鍾乳洞、ここには6年前に一度来ているので今回はパス。
13:25 新垣食堂の牛汁セット、
早めに行かないと売り切れる時もあるほど人気メニューらしい。
石垣島を北から西海岸沿いに走る。途中特徴的な形の山を発見、このときはこの山に登るとは全く思ってもいなかった。
(左)14:20 吹通川のヒルギ群落

(右)於茂登トンネルの入口、1000mを越える長いトンネルだが車が少ないので意外に走りやすかった。
 
於茂登トンネルを越えまもなく現れた底原ダム、農業用の立派なロックフィルダムである。 15:30 今日の宿、民宿マエサトに到着。食料品販売、食堂を兼ねた白保の民宿です。 民宿の隣にある白保小学校にある巨木、名前は忘れました。
(左)夕食はサシミ、石垣牛のハンバーグ、ソーキ汁等で満腹です。

(右)ウエルカムドリンクは、泡盛一杯サービスです。


本日の走行:82.8k 平均速度:18.6k





◎2月14日 石垣島~波照間島~石垣島


9時発の波照間行きフェリーに乗るため7時50分に民宿を出発、石垣港には30分で着いた。波照間までは高速船が1日3便あるが欠航が多く料金も高いので、別の貨客船フェリーに乗ることにした。 波照間行き乗船券(1540円)高速船のほぼ半額です。但し、時間は2時間半かかります。
出発後まもなく竹富島が見えてきた。 高速船に抜かれます。今日は比較的波が穏やかですが、高速船の波しぶきがすごい。 11時半に波照間島に到着、帰り便は14時まで島内を廻ります。
フェリーターミナルのすぐそばにある日本一美しいと言われる「ニシ浜ビーチ」のパノラマ。
(左)ニシ浜ビーチは日本最南端の碑と共に島の観光スポットになっている。

(右)日本最南端の碑、これで最北端(宗谷岬)最東端(ノサップ岬)最西端(与那国島)と東西南北の制覇です。
 
このあたりの景色は、南大東島に似た感じで荒々しい岩の海岸線が続いている。
日本最南端の海岸線、広大な東シナ海が果てしなく広がっている。
日本最南端の碑の近くにある星空観測タワーとかわいいヤギ。
 
沖縄らしさの残る村内の住宅。
琉球王府時代に海上を通る船を監視する為に作られた「コート盛」、
上から見るとサトウキビ畑が広がっている。
2時間足らずで島内を一周しフェリーターミナルにもどり、14時のフェリーを待ちます。
石垣港には16時20分に到着、今日の宿まであと25k走ります。途中海岸沿いを走ると西の方に西表島の山並みが見えました。 5:45 米原ビーチの近くにある民宿花城に到着、とてもきれいな建物です。 夕食はメインのソーキ汁他盛りだくさんで、大満足です。


本日の走行:52.0k 平均速度:18.2k





◎2月15日 石垣島・野底岳登山


今日は野底岳の登山です。民宿のご主人に手軽に登れる良い山ですよと教えていただき、急遽行くことにしました。 民宿からは10kほど自転車で30分のところに登山口があります。 登山口から25分ほどで林道からのルートの分岐に着く。
林道ルートからだとコースタイム15分です。
分岐をすぎると最後の急坂になる。
10:00 野底岳頂上到着、ほぼ30分で頂上に着いた。頂上からの景色は360度見渡せるすばらしい絶景で最高でした。
野底岳頂上からのパノラマ。
頂上には看板がなく三角点があるだけです。 大きな岩の間から見る東シナ海。 野底岳(ヌスクマーペー)の由来 ※1
北側の山並み、下には林道も見える。 標高こそ282mしかないが、独特の尖った頂上が特徴的で展望も最高の山です。 野底岳下山後米原に戻り、天然記念物のヤエヤマヤシ群落を見学する。
ヤエヤマヤシ群落の中にあるギランイヌビワ、独特の板根が珍しい。 入口からは5分足らずでヤエヤマヤシ群落が見られます。
ヤエヤマヤシ群落の入口前でサトウキビジュースを搾っている。一杯200円でとても甘い。 昼食は民宿の近くの知花食堂で焼そばを食べる。
焼そばもおいしかったがそば(八重山そば)が信じられないくらい安い。
ちょうど昼時で店には地元の家族づれでにぎわっていた。
乗船場からのパノラマ、日曜のせいか観光客が多い。
(左)昼食後は川平湾に移動し定番のグラスボートできれいな海のサンゴ礁や熱帯魚を見ることにする。グラスボートはクーポン利用で2割引 (840円)とリーズナブルです。乗船時間は30分でちょうど良い感じでした。

(中央/右)川平湾展望台からの絶景、天気も良く時間もお昼過ぎで海の青さが何とも言えなくきれいです。
 
川平湾から西へ10kほど走ったところにある御神崎灯台。
 
断崖絶壁にある御神崎灯台からの景色は最高です。
民宿から徒歩1分にある米原ビーチ、石垣で一番人気のシュノーケリングスポットです。 民宿から見える山並み、
中央奥の山が石垣で2番目に高い桴海於茂登岳。
2日目の夕食、魚(ブダイの一種)の煮付け他でお腹一杯になりました。


本日の走行:62.2k 平均速度:17.9k





◎2月16日 石垣空港~那覇空港~中部国際空港


(左)いよいよ今日は旅の最終日です。オーナー夫婦の写真を撮らせていただきました。短い間でしたがとても快適に過ごすことが出来 又来たいと思うとても居心地の良い宿でした。朝から雨が降っていたので、石垣空港まではご主人の車で送っていただくことになり助かりました。

(中央/右) 空港内にある熱帯魚の水槽、海にもぐるとこんな魚が見ることが出来ます。この後、那覇空港で乗り継ぎ時間の間を利用して沖縄うるま市在住のOさんと一年ぶりの再会です。
 
那覇空港でOさんと合流し「ゆいレール」に乗り旭橋駅下車し、高良食堂に向かいます。写真は高良食堂のAランチ、トンカツ、エビフライ、スペアリブ 目玉焼き、刺身、クリームシチュー、野菜サラダ、これで何と700円です。味もおいしくてお腹がはちきれそうでした。
 
(左)沖縄の桜、カンヒザクラ(寒緋桜)が満開です。

(右)昼食後に入った「あぐろ焙煎珈琲」、自家焙煎のコーヒーでとてもおいしい。


《ご参考》 ※1野底岳(ヌスクマーペー)の由来…昔琉球王国時代役人が国王の命として人々をひとり残さず強制移住をさせる「道切の法」という制度があった。
 当時黒島の宮里村のカムニイとマーペーは恋仲であったが道切の法により享保七年(1732)に建立された新村野底村へマーペーは強制移住させられた。
 毎日カムニイの事を思い泣きもだえていたマーペーは近くの高い山に登ってふる里を見ようとしていたが、オモト山が立ちはだかり何も見えなかった。
 幾日もなげき悲しんだマーペーは頂上で祈る姿で石となった。人々はマーペーをあわれみこの山を野底マーペーと呼ぶようになった。

 

八重山歴史家   牧野 清      山水会

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